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BloodborneのBGMについて語りたい③

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どうも、ブラボのBGMを語る第3弾です。長きに亘って語りましたが、今回で最後です。

今回は評判が高いDLCの世界を彩るBGMたちを語ります。

 DLCと言ってる時点で分かりますが、がっつりネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

1.Ludwig,The Accursed & Holy Blade

 

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 醜い獣、ルドウイーク 及び 聖剣のルドウイークの専用BGMです。ブラボBGMで一番好き。

 まずは醜い獣、ルドウイークのBGMから。

陰鬱な「狩人の悪夢」(DLCエリア)にぴったりな暗く重い曲調。ストリングスの重低音があまりにも魅力的過ぎますね。獣としてのおぞましさ、英雄から獣へと変わった醜さも表現しています。ルドウイークのBGMには歌詞がついており、英雄から醜い獣へと変貌してしまった嘆きを唄っているらしいです。そんな歌詞を壮大に唄うというのは、ルドウイークがいかに英雄で、皆がどれだけ失望したかが伝わってきますね。

次に聖剣のルドウイークのBGM。

今度は歌詞がルドウイークから聖剣に移ります。ルドウイークが獣になっても導きの月光は傍にいる、そのような歌詞らしいです。まさしくその通りで、ルドウイークは聖剣の存在に気付くとかつての英雄だった頃に戻ります。

BGMも大きく変わり、全盛期のルドウイークを讃えるように壮大で雄大な曲調に変わります。偉大な英雄の凱旋。そんな言葉が似合います。

ルドウイークは「医療教会」の最初の狩人で英雄と呼ばれた人物。獣から人間(理性)を取り戻した唯一の存在です。

 ストーリー開始時にはすでに死亡してるものと思われていたが、実際には血に酔った狩人が囚われる「狩人の悪夢」にずっと囚われていたんです。かつての英雄は、獣と称することさえ躊躇うほど醜く変貌していました。故に醜い獣、ルドウイーク。言葉は発さず、獣の鳴き声をあげながらひたすら暴れまくります。

しかし、体力が半分になると変化が。彼の背にあった「聖剣」(月光の大剣)を目にした瞬間、みるみる内に理性を取り戻し、かつての狩人の英雄だった頃の面影を宿します。故に聖剣のルドウイーク。獣でありながら、洗練された剣戟に月光の光波を操るセンスは、彼の狩りが素晴らしいことを物語っています。

 「我が師、導きの月光」

しかし、ブラボの世界において月はあまり良いものではありません。彼を導く月光とは、、、一体何でしょうね。

DLC最初のボスとして出てきますが、そのあまりの強さに心が折れる人が続出。

しかし、戦った人なら分かると思いますが、聖剣を扱うルドウイークより最初の獣状態のほうが強いです。英雄と呼ばれた力よりも理性を失くした獣のほうが強いとは、何とも皮肉な話ですね。

 

2.Living Failures

 

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失敗作たちの専用BGMです。正直ボスと見合ってないBGMだと思ってます。なぜなら、大したボスではないのにBGMがあまりにも壮大すぎるのです。 

 無限に拡がる宇宙、それを感じさせる壮大なBGMです。これはほんとオーケストラとかで生で聴きたいですね。

イントロは静かに少しずつ盛り上がっていき、一気に金管楽器が爆発。更にコーラスも入ってド派手に盛り上げてきます。と思ったら急に大人しくなります。ストリングス、コーラス、打楽器、金管楽器の順にどんどんクレッシェンドしてきたと思ったら、全て解放されたかのように、狂人が空を仰ぐように、「宇宙は空にある」ようにコーラスのみのアカペラになります。ここがめちゃくちゃ好き。

分かりづらいですが歌詞もあり、狩人への怒りと敵意を唄っています。きっとマリア様を護りたいのでしょう。

 時計塔に咲き誇る美しい星輪草の庭、そこで戦う複数戦のボス。強いかどうかで言われたら、正直弱いほうだと思います。

失敗作たちはとある裏技で有名です。それはとある倒し方をすると血の意志(通貨のようなもの)が莫大な量手に入るというもの。最大だと6億くらいだったはず。その倒し方とは、カレル文字(装備できる様々な能力)を全て「継承」にし、素早く2回連続で内臓攻撃をしてトドメをさすこと。ポイントは素早く連続に。これが中々難しいです。隕石攻撃は隙だらけなので狙い目ですが、2回目のときに隕石に囲まれやすいので注意が必要。まあ個人的にはゲームバランスが崩れるのであまりオススメはしませんが。

先ほど語ったアカペラのとこで隕石攻撃がくるとベストマッチして脳汁ドバドバ出るくらい好き。「宇宙は空にある」を体現したようなボスですね。

 

3.Lady Maria of the Astral Clocktower

 

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 時計塔のマリアの専用BGMです。マリア様のBGM、そして戦闘は、一人だけブラボじゃなくてダークソウルの世界から来たような感じになってます。

そしてマリア様の形態に応じてBGMも変化します。なんと3段階も。

まず第1段階、イントロは時計塔らしく鐘の音からスタートします。憂いや悲しみを帯びたようなストリングスが特徴的。まだマリア様も様子見の戦い方で、故にBGMもそこまで大きくは盛り上がりません。

第2段階、ここからマリア様の本領発揮。剣を己に突き刺し、血の力をエンチャントします。これまでとは違い、動きも格段に速く、大技も使うようになってきます。それらを表すようにいきなりはち切れんばかりのコーラスが追加され、演奏も痺れを切らしたかのように一気に盛り上がっていきます。

 最後の第3段階、残りわずかになると更に覚醒し、纏っていた血が燃え上がるようになります。つまりマリア様は一振りで剣・血・炎の3コンボをキメてきます。そんなえげつない上に色んな要素が詰まっているのがBGMを更に加速させます。スピードのことではなく、盛り上がりの意味で。これ以上ないほどの力強いコーラスに、もはや暴走とも言えるほどの演奏陣。人によってはごちゃごちゃしてて好みが分かれるポイントではありますが、個人的にはそのごちゃごちゃ具合が戦闘中のマリア様のド派手な剣戟にマリアージュしていると思っています。

もちろん歌詞がついており、戦闘前のマリア様のセリフが歌詞になっているっぽいです。(以下、セリフ)

「死体漁りとは、感心しないな

だが、分かるよ。秘密は甘いものだ

だからこそ、恐ろしい死が必要なのさ

・・・愚かな好奇を、忘れるようなね」

狩人の夢(拠点)にいる人形(火守女ポジション)はこのマリアを元に作られています。なのでマリアの顔が知りたい人は人形の顔をよく見るといいでしょう。

マリア様はエミーリアの次に好き。綺麗で強くてかっこいいとかズルい。

そしてマリア様は主人公と同じく内臓攻撃をしてきます。その時がもう優しくて慈悲深くてオシャレで内臓じゃなくて骨抜きにされます。ファンからはマリア様にモツ抜きされたいと大好評。僕もその一人です。威力は実はそこまで酷くないので受けても即死はないと思います。尚、周回をまわすと、、、

ちなみにDLCのパッケージもマリア様です。配信される前は誰もが男だと思ってたでしょう。この記事の一番最初に貼り付けてるのでじっくり見てください。

 

4.Orphan of Kos

 

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 ゴースの遺子の専用BGMです。別名老いた赤子。DLCのラスボスです。

 この曲は展開が2つに分かれているんですが、かなり曲の雰囲気が変わってきます。

最初の1段階目は悲哀に満ちた優しく静かな曲調。揺蕩う大海に止まない雨、そして打ち上げられたゴースの死体とステージの雰囲気も相まって更にそれを強調してきています。どちらかというとゴースの遺子よりも「漁村」全体の悲劇を語っているようにも感じますね。

そして2段階目、ゴースの遺子が覚醒するとともにBGMも覚醒。全ての憎しみをこちらに向けるように、穏やかなBGMから徐々に不穏になっていき、上位者の赤子の逆鱗に触れた怒りと絶望、緊迫感を表すようになります。BGMは更に盛り上がっていき、正に最後の戦いに相応しいラスボス曲です。

この「狩人の悪夢」を生み出した上位者(厳密には少し違いますが)。ほんとに生まれたての赤子で、ぶん回してくるあれは胎盤です。胎盤を武器にする発想がまず凄すぎて笑う。きっとあのまま成長していたら誰も止められなくなっていたでしょう。赤子らしくよく鳴くんですが、その鳴き声が特徴的で、プレイしたことがある人なら分かると思いますが、当分耳から離れません。

 ゴースの遺子はこれ以上ないほど怒っていますが、それはこれ以上ないほど正当な怒りです。打ち上げられたゴース、それを祀っていた「漁村」の人たち。そこに「医療教会」がやってきてゴースを研究することになります。邪魔する漁村の民を殺したり実験に使いながら。そりゃあ怒るよって話です。

しかし、その怒りを主人公にぶつけないでほしい。しょうがないとは思うけど。

 

5.Laurence,the First Vicar

 

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 初代教区長ローレンスの専用BGMです。DLCにおける裏ボス的存在です。

 聖職者の獣/エミーリアのBGMと似ていてアレンジのように感じますが、個人的にはこっちこそがオリジナルでエミーリア戦のほうがアレンジされたほうだと解釈しています。

パイプオルガンが追加され、より神聖で宗教的であると感じます。そしてエミーリア戦のような高揚感を煽る盛り上がり方ではなく、より暗く重い、ローレンスの意志を強調させています。後悔や懺悔、そのような悲しく虚しい雰囲気が漂っています。

コーラスはもちろん歌詞があり、簡単に言うと、あの有名な警句を唄っているらしいです。そう、「ウィレーム先生」がローレンスに残した言葉。

 

「・・・我ら血によって人となり、人を超え、また人を失う

 知らぬ者よ

 かねて血を恐れたまえ」

 

ローレンスは「医療教会」の創始者であり、「血の医療」を持って人々を救おうとしました。しかし、その血こそが人を獣に変える原因であり、ローレンスが聖職者の最初の獣となってしまい、強く悍ましい姿に成り果てました。故に聖職者こそ最も恐ろしい獣となるのです。

 見た目は聖職者の獣に炎が追加されただけ。しかし強さはブラボ最凶と言っても過言ではないでしょう。広範囲な攻撃に致命級の攻撃力。近距離にいるとひたすら暴れて地獄を見ます。

しかし、恐らく獣になった今でも理性が全てなくなったわけではなさそうです。通常の獣であれば見境なく暴れます。しかし、ローレンスは普通に会っても戦闘にはなりません(会話はできませんが)。ローレンスは獣になった自分を後悔しているのでしょう。そしてあるはずもない自分の人だった頃の「何か」を探し求めているのです、こんな悪夢の中でまで。そんな時、主人公はローレンスの「人」の頭蓋骨を見つけます。それをローレンスに見せると、寄越せと言わんばかりに襲ってくるわけです。

ローレンスが全ての元凶なのか、あるいは周りの暴走に巻き込まれた被害者なのか、僕には分かりません。しかし、獣になっても悪夢の中でしか存在しない自分を追い求める姿は切なく感じてしまいます。

それはそうと、ローレンス強すぎィ!!

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。DLCの存在により、ストーリーはより複雑になったおかげで僕はもう理解できません。正確にはDLCのおかげで細かい謎がより解きやすくなったんでしょうが、僕の脳みそはついていけませんでした(泣)

色んな方々の考察を見て「あ~なるほどね、完璧に理解したわ」状態になってます。色々言ってることは分かるし、納得もしているんですが、なんていうか、自分じゃ説明が上手く出来ないんですよね。僕が言ってることを理解してくれる人、いるかな、、、?

・・・まあ、そんなこんなで以上がブラボのBGM紹介でした。ここまで読んでいただきありがとうございます。よければ他の記事も読んでみてね。

 

それでは。

 

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